この記事はユアマイスター Advent Calendar 2021 24日目の記事です。
想定読者は20~30代のエンジニアで、且つ今まで
「体型的な評価制度のもとで仕事をしてきたことがない(もしくは少ない)」
方を対象としております。著者の実体験に基づき、「評価される」ことについて真面目に向き合ったら巡り巡って人生について思い至った話を書いております。
なぜ「評価される」ことをテーマに取り上げたのか?
一番は、自分自身が
誰かから評価される経験をあまり積んできていなかった
ためです(つまり想定読者=私でもあります)。
詳しく書くと、今まで私の10年ほどのキャリアで評価制度が整った企業にいた経験は新卒時代の2年弱しかなく、以降の8年は社員50名にも満たないスタートアップを転々としたりフリーランスとして活動していました。そのため、キャリアの大半においてまともな評価制度の元で自分のエンジニアとしての実力と向き合ってきたことが無かったのです。当然ながら、評価されることにもあまり慣れていません。
それが、現職のユアマイスターで2021年から評価制度が始まり、体系的に評価される経験が徐々に増えてきました。その中で
「どうやったら社内で & エンジニアとして評価が上がるのか?」
を真面目に考えるようになったのがきっかけです。
評価されるってどういうこと?
難しそうな話ですが、私は優れた評価制度があるという前提を踏まえ(悪い評価制度の上で話を進めてもあまり良い話が書けなさそうだったので)、以下のように解釈しています。
優れた評価制度に基づいた目標を掲げ、それに対して結果どうだったかが決まる大変有意義な機会である
そもそもですが、評価されるエンジニア側の目線として
エンジニアを評価する
という行為自体が大変に難しいことだと感じていました。一体何が、どのように評価されるのか?
たとえば技術スタックを沢山所持していれば評価が高くなるとは必ずしも言えないですし、日常のコミュニケーションが円滑でも、チーム内で仕事をする際に指摘をすべき時にズパっと言える力がなければ評価としてはイマイチ。まして、雇用形態が社員か業務委託かでも評価ポイントは変わってきます。
これらを要素分解→構造化→言語化し、雇用形態まで踏まえたエンジニアの評価制度に落とし込むのが大変難しい作業であることは想像に難くないです。自社のエンジニア評価制度が体型的且つ納得感を持って仕事ができていると感じるエンジニアは、大変素晴らしい環境で仕事をされていると思います(逆だと怖いけど)。
では、優れた評価制度とはどんなものか?僕は、評価項目を順次達成していくと
- 世の中のため
- 会社のため
- ひいては自分のキャリアのためになる
ものが優れた評価制度であると考えています。
なんてことはない、自分の仕事が世の中に貢献するものであり、且つ会社も儲かり、おまけにその仕事を通じて自身の次のキャリアが開かれれば三方よしで大変良い仕事をしたと言えますよね。そうしたものが最も評価されるように体系化された評価制度が、優れているという考えです。
この評価制度を元に考えた場合、会社から評価されるというのは
上記1, 2, 3に基づいた目標を掲げ、それに対して結果どうだったかが決まる大変有意義な機会である
と言えるわけですね。
いざ評価されてみると?
そうは言っても、いざ上司から、会社から評価されてみるとさまざまな感情が湧いてきます。
「あの目標の達成度合いを自分はこう分析したけど、どう思われるか心配だな。。」
とか
「あの人は何もわかってない!」
とか
「自分が気付かないようなところが高く評価されるんだ」
とか、人によっても評価のされ方によっても湧き出す感情は様々です。自分という人間が、何を気にするのかを知れる瞬間でもありますね。
いったん感情を抜きに考えると、評価において一番大事にすべきは
評価者と被評価者の認識にどのような差分があるかを知ること
です。
この差分が限りなく少ないと、被評価者はそれだけ自身をfactに基づいて客観的に分析できていると考えられます。逆に差が大きい場合、認識の差分がどこにあったのかを必ず分析する必要ありです。特に想像以上に良い評価をされた時が一番重要で、被評価者はその事にただ満足するのではなく、なぜそれが自分の認識よりも高く評価されたのかを理解しないと得るべきものが得られないため要注意ポイントです。
どうやったら評価は上がる?
- 適切な目標設定
- その目標を達成するための行動計画策定および実施
に尽きます。
僕の場合、1.までは何とかできるのですが2.が以外と難しい。2.もガチでやろうと思ったら計画を練るだけでも相当に時間がかかるのですよね。普段の仕事の中から、どうやって1.に基づいた2.を計画的に遂行するか?
これは僕自身まだ四苦八苦しているので結論出せてないですが、1つ言えることは
2.は、エンジニア目線だとプロダクトの開発と同じ感覚に例えられる
と考えています。1.が要件定義・仕様・設計決めで、2.がスケジュール策定・実装・レビュー・リリース。要は、エンジニアリングの応用なのだと思ってます。
目標設定と、その達成の応用
はい、またしても応用の話です。応用力問われてますね。そして当記事の本題でもあります。目標設定を行ってそれを達成する力は、
自分の人生設計への応用に大変効果がある
と感じています。
人生100年も生きれるかは分かりませんが、ビジネスマンとして生きる時間は現行の定年制度に基づくとせいぜい40年あります。
- 人生どう生きたいですか?
- そのために、いつまでに、どうなっていたいですか?
- 老後はどのように過ごしたいですか?
それすなわち、目標設定と何ら変わりがないのです。
20代の頃は人生の時間軸に限りが無いように感じられるので、目標設定に現実味が湧かない感触を持ってました。ですが、30代も後半になってくると何となく自分のキャリアの到達点が見え始めます。自分が残り生きられるであろう時間から、人生をリアルに逆算できるようになる。その時になってから後悔するくらいなら、
20代の頃から不慣れでも目標設定能力を磨いたほうが絶対良い
のです。少なくとも僕はそう思ってますし、結果的により良い人生を送れるようになる。20代はがむしゃらに仕事しても実力はつきますが、いつかどこかでキャリアが路頭に迷う可能性は高まります。実際、僕はがむしゃらに仕事をし続けた結果、30代でそこそこキャリアに悩みましたし、何なら今も考えることはあります。
ただ、今からでも遅くはありません。目標設定能力を磨き、高い評価を得られるようになりたいと今は純粋に思います。その先に、充実した人生が送れる将来図が思い描けるようになってきたので。