読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第11~12章】要約・感じたこと

スーパーエンジニアへの道

「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」の要約・感じたことその5。これまでの内容はこちら:

 

読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第1~4章】要約・感じたこと

読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第5~6章】要約・感じたこと

読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第7~8章】要約・感じたこと

読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第9~10章】要約・感じたこと

 

今回は第11~12章の内容から学び・気づきがあった内容を、メモがてら要約する。

仕事と人、どちらを優先させるべきか?

すべき仕事があって、その仕事の成否が怪しくなっているチームの責任者になっている場合、

  1. 仕事を人より優先させる
  2. 人を仕事より優先させる
  3. 人と仕事の間のバランスをとる
  4. 状況から逃げ出す
  5. 以上のどれでもない

の中のどれが良いか?

答えは

「以上のどれでもない」

だ。計画は崩れうるものだし、働く人の将来の可能性を犠牲にして良いような仕事もない。

 

そもそも人と仕事は同じ土俵になく、仕事の成否が怪しい状況において何の動機付けにもなり得ない。仕事があるところには人があり、仕事の対象は常に人である。

他者へ影響を与えるようになる上で障害となるもの

人に助けを与える環境を作り出すことは簡単ではない。実際の現場においても、良かれと思って差し伸べた助力がどういうわけか相手にとって助力になりえないことが往往にしてある。これは、

双方の問題定義が合致していない状態でのヘルプは難しい

ことを意味している。

 

相手が助力を必要とするかをある程度正確に予見するには、

「自分ならばその助力を望むだろうか?」

と考えること。もしそれが難しければ、相手に確認してみるのが良い。

 

助力する環境作りの第一歩は、あなたが本当にチームメンバーについて気遣っていることを、メンバーたちに納得してもらうこと。そのためには本当に気を遣うことだ。自分に対して気遣いできない人は、他人に対して気遣いすることは不可能。そのため、自己評価が低い等の自覚がある場合にはまず、自分自身について検討されたし。

個人的に読んで感じたこと

仕事と人は同じ土俵にない。これは今まで仕事してきて何となく経験してきたことだった。プロジェクトに期日があったとして、そこまでに間に合わせなければいけないことというのは、精査したら実はそんなに無いことがよくある。だから、

困ったらそもそも論に立ち返って精査する

が、個人的なプロジェクト成否のコツだと思う。これの良いところは、

精査した結果期日に間に合わせなくても良いものがあり、実際にそれらを後でやるというのは妥協ではなく、ファクトに基づいている

という点で合理的なところだ。

 

助力の話も結構刺さる。誰かのヘルプに入る場合、

まずはお互いの問題点の認識合わせから始める

ことが大事だと改めて思った。お互いの前提がずれていたら、議論を進行させた後に

「そもそも…」

の話に立ち返る必要が出てしまい、お互いに効率的ではない。

個人的な経験としては、自分と同じだけの社会人経験がある人とは問題の前提についてあまり話さずとも認識が合っていることが多く、そうでない場合は相応に問題の前提がずれていることが多い。丁寧なすり合わせから始めよう。