読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第5~6章】要約・感じたこと

スーパーエンジニアへの道

「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」の要約・感じたことその2。前回の内容はこちら:

 

読了「スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学」【第1~4章】要約・感じたこと

 

今回は第5~6章の内容から学び・気づきがあった内容を、メモがてら要約する。

リーダーシップの転換は苦痛を伴う

技術革新型のリーダーシップは、様々な人が発揮できるタイプのものだ。だが、技術革新によるリーダーシップを発揮してきた人が状況によっては動機付けや組織化などのリーダーシップをとる必要に迫られることもある。

 

その時にイシューとなるのが

最新技術との接点が少なくなる

ことだ。

これを退化ではなく進化と言える事例もあるが、それでもやはり既存のリーダーシップとのトレードオフには苦しむ。だが、自分のリーダーシップ様式を無理に変える必要はない。その様式が全く必要とされなくなるまでは。

技術革新をもたらすリーダーシップを取れなくする大きな障害について

技術革新をもたらすリーダーシップを発揮するには、自己改善が必要だ。その為には3つの大きな障害がありうる。

  1. 自分のことを他人が見るのと同様の目線で見れないこと
  2. 問題の本質を見極めずに解を出してしまうこと
  3. 複数解が存在するはずの問題の解を1つに定めてしまうこと

1.の改善策は、自分以外の誰かに自分を定期的に見てもらうこと。お互いに見合う関係性を作れるとより効果的。2.はつまり、

自分は最高の知性を持っている

という信念があることが要因。だからそれ以上学ぼうとしなくなる。3.は2.と話が近いが、問題解決型のリーダーとなるためには確実に障害となる思い込み。

 

残念ながら、これらの症状がある人は容易には改善できない。本書ではまだ望みのある人々に注意を集中するよう書いている。

個人的に読んで感じたこと

自分自身に対して盲目になることほど怖いものはない

と思った。

よく、歳をとるとアドバイスをくれる人が少なくなってしまう的な話を耳にするが、これはおそらく本書に書いている自己改善の阻害要因に見事にハマっているんじゃないかと思う。

 

特に30代は、それなりに自分の仕事にプライドを持つようになったりするので結構危ない。20代のうちから、他人からフィードバックを得られ続ける環境を作っておくことが大変重要だなと感じたのだった。