3歳と2歳の子供を育てる親のリアルな育児事情と大切なこと

2025/10/06

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masyus

はじめに

我が家には子供が2人、3歳の長男と2歳の次男がいます。学年は2つ差があり、2人とも同じ保育園に通わせています。長男が生まれてから4年弱経過し、育児のドタバタが少しだけ落ち着いてきたため、過去数年における我が家の子供2人の育児事情を、子供と親それぞれの観点で書き出してみます。あまりエンジニア要素のない話ではありますが、子供2人を育てている方々の中に我が家と似た境遇の方がいらっしゃれば、何かしら共感や参考になる情報があるかもしれません。

子供の観点

我が家の子供たちの成長過程を身体と内面で、且つ長男と次男それぞれ分けて解説します。

子供たちの身体の成長過程

我が家の場合、今のところ兄弟であまり身体差が出ていません。強いて言えば長男と次男で、食べるご飯の量が僅かに異なることによる体格差があります。長男はやや少食気味ですが、次男はよく食べます。結果、次男のほうが長男よりも少々恰幅が大きいです。ただ、長男も3歳を超えてからはよく食べるようになってきたため、最近は恰幅差が縮まりつつあります。

また、兄弟共に外出先で転んだり、家の中の喧嘩による生傷が絶えないのですが、共通して言えることは回復力の高さです。傷が治る早さ、一時的な疲れから立ち直る早さには毎度驚きます。私が羨む早さです。

子供たちの内面の成長過程

身体の成長過程と比べ、内面の成長過程は長男と次男で全く異なりました。我が家の場合、長男は一言でいうと心の成長が緩く、次男は心の成長が早い(=大人な印象)です。以下で解説します。

長男は長所を突き詰める・且つ繊細なタイプ

長男は

  • 自分が好きなことをとことん突き詰める
  • 繊細な性格
  • 感情表現が少し苦手

で、どちらかというと私の特性に近いタイプです。その繊細さ故、長男は0~1歳の頃はよく泣いていました。泣いていると何をしたいのかが汲み取りづらく、当時はいろいろ苦労しました。

その後は泣くこともめっきり減りましたが、繊細さ故に、物事に対しては石橋を叩きながら慎重に行動しています。歳の割にちゃんと考えてから行動する点では良い意味ですし、逆に言えばややキャッチアップが遅れがちでもあります。あと、親をはじめとして人に対し、なかなかの構ってちゃんです。人の気を引くためにわざと悪ふざけをすることもあります。

次男は積極的で人を楽しませる・柔軟なタイプ

次男は

  • あらゆることに興味を持って楽しめる
  • 柔軟な性格
  • 感情表現が豊か

なタイプです。私と妻のどちらの特性にも似ていません。0歳の頃からいつもご機嫌で笑顔が絶えず、人を笑わせたり他の人に優しくできます。そのためかキャッチアップが早く、今2歳半ですが大抵の物事を理解し、まだ未熟ではありますが言葉にして話せるようになっています。人生2週目なのではないかと密かに思っています。

次男の置かれた状況的に、年が近い兄がいることも成長の早さに大きく影響しているとは思います。ただ、長男と異なり慎重さが少ないため、外出時に親がちょっと目を話した隙にどこかに行きがちです。

長男と次男の共通点

このように、同じ両親からのDNAを持ち、且つ同じ母親のお腹の中から生まれてくるにも関わらず、兄弟で全く異なる性格や特性を持っている我が家の子供たちではありますが、唯一共通していたことは

  • 何でも自分で挑戦してみること
  • 嫌なことがあった時の立ち直りが(良い意味で)異様に早いこと
  • 車・電車・飛行機で乗り物酔いをしないこと

の3点です。特に交通機関の移動で乗り物酔いをしないことは、旅行を含め日々の育児をする私たちにとっては大きな助けになっています。

親の観点

ここからは育児をする親の観点を書き出してみます。育児を契機に、多方面に変化が起こります。

子供が2人の時の育児は、1人の時の育児より約2.5倍の大変さの違いがある

長男1人しかいなかった頃は、長男1人に対し大人2人で子育てすることができたため、両親共にまだなんとか余裕はありました(どちらかが残業しても何とか育児をこなせるレベル)。しかし歳の差が近い次男が生まれてからは大人2人でも余裕が無くなりました。仕事は定時で切り上げないと難しいレベルです。体感としては子供1人 × 子供1人 = 子供2.5人分くらいの負荷になります。

実際子供が2人いるとどんな負荷が起こるかですが、以下のようなものがあります。

  • 風邪を移し合います
    • → 「まぁ仕方ないか」
  • 2人で喧嘩することがあるため、仲裁に入る必要があります
    • → 「はいはい」
  • 外で子供2人で遊ぶとそれぞれ別行動をとったりするため、気が抜けなくなります
    • → 「おい待てコラどこに行くんじゃぁ!」
  • 保育園の送迎が、2人のうちどちらかがゴネればなかなか送迎できないです。癇癪を起こされたら親のストレスもMAXになります
    • → 「早く保育園に行ってくれ」
  • ご飯の好き嫌いが子供毎に異なるため、そのことを気遣いながら2人が共通で食べれるご飯を準備します
    • → 「考えるだけで大変」
  • 就寝・起床時間が子供毎に異なるのですが、特に長男は遅く寝て遅く起床するタイプなので、朝保育園へ送るまでの全てが後手になり結果朝の全ての育児タスクがドタバタします
    • → 「早く寝て早く起きろ」
  • なぜかお風呂に2人で入りたがりません。入浴オペレーションが一気に完了できないため面倒になります
    • → 「なんでじゃ」
  • 就寝中に知らぬ間にお互い足を蹴り合ったりして、夜中に泣き出します
    • → 「勘弁してくれ」
  • 2人が欲しがるおもちゃが微妙に異なり、2人分のおもちゃ購入によるお金のやりくりに悩むことが増えます
    • → 「えぇぇ、、節約、、、」

こんな感じです。どれも我が家ではよくあることなのでもはや何も言うまいですが、まぁいろいろと大変です。

親が確保可能な自由時間は少ない

2.5倍の子育ての大変さ故、親の自由時間はほとんど取れないのが現実です。朝活したりベビーシッターサービスを利用するなど、意図して体力もしくはお金を消費して時間を確保しないと難しいです。そのため私は基本朝5時に朝活するようになり、子供たちが起きる朝7時までの2時間を自己研鑽に充てたり副業を行うようになりました。

また、両親共に積極的に有休を取得するようにもなりました。調査に時間がかかったり、大きなお金を動かす必要性のある物事に取り組む時は、なるべく有休時に冷静な頭で取り組むようにしています。

会社のみなし残業制度が悪影響し、時短勤務時の給料が想定以上に減額されてしまう

企業によってはみなし残業制度を設けているところがあると思います。この制度が育休明けの復帰時、特に時短勤務を選択している場合に問題になります。復職直後は保育園送迎の生活に適応するため、時短勤務を選択することが多いかと思いますが、雇用条件でみなし残業が付いていると時短勤務時にみなし残業時間分の給料が必然的に差し引かれてしまうのです。

私の妻がこれに該当してしまい、困りました。フルタイム勤務に戻せば良いのですが、親が面倒を見る必要のある & 子供らが親に構ってほしい時期(特に保育園に通っている頃)は現実的に難しさがあります。

お金のやりくりに腐心するようになった

育児をすると時間だけでなくお金もかかります。日々の生活費(食・衣類等)や保育園の保育料(時期による)、子供のおもちゃ購入費や習い事費など、様々な出費が発生します。この時期にみなし残業の件で給与が少なくなるのも相当に困ります。

故にお金のやりくりを徹底して管理し、将来を見越した上で改善していかないと、無駄な出費が命取りになります。しかし日々の育児に時間を取られる影響で、投資計画などの将来を見越した構想や行動をとる時間を確保するのもなかなか難しいところです。そのため年末年始のまとまった時間を使うことで、NISAやIDECO等の投資を計画したり、子供らが将来必要とする教育資金を準備するなどの計画を立てて遂行しています。あとはなるべく節約です。

ネット上の育児に関する汎用的な内容の記事はあまり参考にならない

各家庭で子供の特性が異なるが故、育児事情も家庭毎に全く異なります。実際に自分たちの子供の育児をしつつ、他の家庭の子供たちを見ていてもよく感じますが、育児で直面する課題はエッジケースばかりです。

どちらかというと、同じ歳・同じ子供の人数・そして似たような特性の子供を持つ親のブログやYoutube・Instagramの情報のほうが参考になります。

自身のキャリアの考え方が変わった

仕事をする上では、昇給するに越したことはないです。しかし昇給すれば仕事の負荷も上がるため、今以上に仕事時間や自己研鑽の時間を確保する必要性が増します。残業してでも達成させたいことも増えるでしょう。

しかし既に述べたように、自分が自己研鑽に使える時間は限られています。この現実を踏まえ、私の中で自分の仕事観とキャリアの考え方が以下のようになりました。

  • 無理をしないこと。無理したツケは家庭に及ぶため、良いことがありません
  • 選択と集中を徹底すること。今やる必要性が薄いものはやらず、本当にやるべきことだけに集中して取り組む
  • (年功序列が前提でないことが条件ですが)昇給を焦らないこと

特に3.は、育児をしてしているとどうしても一度建てた目標設定とその行動計画が崩れることが多く、且つそれを挽回する術がほぼありません。故に、計画が崩れやすいことを前提として無理のない目標設定を行ったほうが精神衛生的にも良いです。子供が育ってくれば徐々に状況は改善されるはずですが、今はまだ何とも言い難いところであります。

嫌なことがあってもポジティブでいたほうが結果的に良いと実感する機会が増えた

子供たちの育児は親にとって大変なことが多くあります。親も人なので、嫌なことがあったら感情に出ます。

ただ、子供目線で見ると親の負の感情は子供の人格形成にそれなりの影響を与えてしまうことも否定できなさそうで、塩梅の難しさを感じます。結局のところ、

怒鳴ったり責めたりしても2,3歳児がその状況を正しく汲み取り改善できるわけでもない

ため、親が負の感情を出してもあまり良い方向に行かないのです。だったら常時ポジティブな気持ちでいたほうがまだ良いと思うことが増えました。

日々様々なすったもんだが発生するが、それでも子供の寝顔は可愛い

いろいろなことが毎日起こりますし、

「子供たちは、私たち親は、将来うまくいくだろうか?」

とあれこれ思い悩むこともあります。

ですが、1日の最後にみんなで寝る時の子供たちの寝顔はそれでも可愛いのです。そしてまた朝日が昇ります。やることさえやっていれば、あとはあまり考えずに過ごすのが結局のところ良いのかもしれません。

まとめ: 子供2人の育児への向き合い方

取り留めもなく述べてきましたが、基本的に育児は目先だけで見るとコスパの悪い取り組みに感じやすいです。ただ、その過程には親が人として、仕事人として学ぶべきことが沢山ありますし、親も子供と一緒に成長していくことになります。大事なのは

  • 長期的視点を持って日々に向き合うこと
  • 変化を受け入れること
  • 何事も楽しんで取り組むこと(将来、育児が親にとって良き思い出になるはず)

なのだろうと思う今日この頃です。こうやって書き出して見ると、日々向き合っている仕事と何ら変わらないのかもしれません。