開発者用エディタCursorを駆使して記事を書いてみた - AIとの新しい執筆スタイル
2025/03/13

masyus
Cursorで記事を書こうと考えたきっかけ
noteで「Cursorに自分のnoteとObsidianを読み込ませて記事を書いてもらう」という記事を読み、AIアシスタントを活用した効率的な記事作成の可能性を知りました。私は普段から記事を書くのがやや腰が重いと感じていることがあり、自身の記事作成もAIを活用できないかと考えた結果、Cursorを試してみることにしました。ちなみにこの記事もCursorのAIアシスタントを活用して書いています。
Cursorとは
AIアシスタント機能を搭載したコードエディタです。日本では「カーソル」と読むことが多いですが、海外だと「カーサー」と読むことが大半です。VSCodeと互換性があり、従来のエディタの機能に加えAIによるコード補完や文章校正などの機能が利用できます。Cursorの詳細な機能や特徴については、Cursor公式サイトや他の記事・動画で詳しく紹介されているため、本記事では割愛します。
Cursorの本来の用途
Cursorは主にプログラミングやソフトウェア開発のためのツールとして設計されています。CursorのAIアシスタント機能は
- コードの生成
- デバッグ
- リファクタリングの提案
など、開発作業を効率化する機能が充実しています。
私は元々VimもしくはVSCode + GitHub Copilotを使って開発する人間でしたが、最近はCursorを使い開発しています。Chatベースで実装したい内容やデバッグの壁打ち相談を受けてくれるだけでなく、実装もしてくれるおかげで開発工数自体も削減でき、大変助かっています。GitHub Copilotよりも高度に開発作業をやってくれる肌感です。その反面、Cursorを使う側の私自身は
- AIに的確な指示を出す
- コードレビュワーとしてプログラミングに関する確かな知識を持つ
必要があります。AIをエージェントとして最大限活用するには、AIを駆使する側のスキルアップも欠かせません。
ちなみにAIを活用した機能は有料で提供されるイメージがありますが、CursorのAIは無料で利用できます。個人開発者にとってもありがたく、無料で使用できるモデルでも十分に開発生産性を高めてくれます。
Cursorを使った記事作成ワークフロー
話を戻しましてCursorを記事作成に活用する場合はどうなるかを見ていきます。Cursorでは主にChatによる対話形式で記事内容を充足する形がとれますが、その前にそもそもAIアシスタントが記事作成においてどのように貢献できそうかを把握しておく必要があります。以下に、masyus.workにおける記事執筆のワークフローのASIS/TOBEを書き出してみました。
ASIS: AIアシスタントが無かった時代の記事作成ワークフロー
1つ1つ進めるだけでも相当頭を使います。SEOまで考慮し始めると競合分析等も必要となり、それも手動で実施するとなるとなかなかに時間がかかります。
TOBE: AIアシスタントを駆使する時代の記事作成ワークフロー
ピンク色で書き出しているものが、AIアシスタントが補完できる内容になります。細かな手作業を自動化してくれる印象です。また、完成した記事内容を要約させることでSEOにおけるtitleやdescriptionを生成させることもできます(私もCursor使用以前から別の生成AIで活用していました)。私は今のところ、これらをCursorに担っていただいています。
ちなみに余談ですが、上のようなMermaidによるワークフロー図の書き起こしはCursorが結構得意としています。Mermaidの文法を習得するのはやや労力を要するため腰が重くなる要因の1つでしたが、おかげで私はワークフローの内容を微調整するだけになりだいぶ楽に書き出せるようになりました。
AI活用により、記事執筆者に今後求められること
AIアシスタントの活用が本格化すると、記事執筆者としては
- 記事ネタを収集することに注力する
- 記事を公開するメディアの方向性を形作る
ことが大切になってきそうです。1.についてはSEO観点でも記事数が多いに越したことはありません。2.はAIアシスタントに、記事執筆における事前定義情報をプロンプトとして渡すことができるため重要度が増す(たとえばAIアシスタントに書かせる記事内容の精度向上など)のではないかと考えています。
引き続き私もCursorを使いながら記事執筆者として研鑽し、レポートしたいと思います。