トラックパッドに限界を感じ、logicool MX ERGO Sのマウスに乗り換えたら大満足だった

2025/06/22

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masyus

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MacBookにおけるトラックパッド利用のメリット・デメリット

私は公私共々MacBookを使うようになって早10年以上経ちます。その間、マウスの代替としてMacBook内蔵のトラックパッド → 外付けトラックパッドのMagic Trackpad2の順番でそれぞれお世話になっていました。

Magic Trackpad2の配置はMacBook内蔵のトラックパッドと同様にキーボード直下で使っていましたが、この配置で使ってみるとわかるのですが

  • トラックパッド操作がキーボードから手首を内側に捻る動きになりやすいため、特に右手首が痛みやすい

という悩みがありました。また、トラックパッドはジェスチャ機能が便利ではありますが

  • ボタンバリエーションに乏しいため、GUIでの操作が必然的に限定されてしまう

という欠点もあります。このためキーボード上でショートカットキーを多用することになりますが、

  • Command + Cなどの同時打鍵は文字を入力するのとは勝手が異なるのか、思考が途切れやすくなる(おそらく僅かながら脳内でスイッチングコストが発生している)

というのも、小さくはありますがマイナス影響がありました。最初は職場用と自宅用で2台のMacBookをスイッチングして運用し、列挙したデメリットはありましたがさほど気にせずになんとかやってこれました。ですが、自宅用PCをMac miniに変えてからはさらにもう1つ大きなデメリットが出現するようになりました。

2台のPCを1つのキーボード & 1つのトラックパッドでスイッチングするのが面倒になった

キーボードもトラックパッドも、歴史的経緯でPCには有線で繋ぐようにしていました。以前、Bluetooth接続だとMac内のZoomやGoogle Meetと干渉する事案があったためですが、たぶんMacBookがIntel CPUだった時限定かもしれず、M系チップではそのようなことが発生しなくなりました。その時の名残りで、有線接続のまま運用していたという経緯です。

自宅用PCをMacBookからMac miniに変えるまでは2台のMacBook間で有線を引き抜いて差し込み直すというオペをしており、2台ともMacBookだったため差し込み直す操作にさほど違和感を感じていなかったのですが、Mac miniに変えてからは

  • 差し込み口がの配置が微妙に異なるため、有線を差し込み直す作業が億劫になる

という事案が新たに発生したのです。そのため、

「キーボードもトラックパッドも、有線ではなくBluetoothでスイッチングしたい」

という欲が強くなるに至ります。ところがここで大きな問題にぶち当たりました。

Magic Trackpad2は2台のPCで1つのトラックパッドをスイッチングできない

そうなのです、スイッチングできないのです。キーボードは過去にLofree Edgeに切り替えたため、Bluetooth接続によるPC複数台の切り替え(マルチペアリング)が可能になったためそれを活用していましたが、トラックパッドに関してはマルチペアリングができずにいました。

このためトラックパッドのスイッチングだけは仕方なく、有線で差し込み直す運用を継続していました。ですが、スイッチング方法がキーボードとトラックパッドで異なる状況はどうにも煩雑で気が乗りません。

そこでBluetoothによるマルチペアリングをサポートしているトラックパッドが無いか調べてみたところ、これまた驚いたのですが極端に少ない(というかほぼない) ことが判明しました。正直トラックパッドを使い続けることから見直したほうが良いレベルです。

以上の経緯から、

「GUI操作は、実はトラックパッドでなくても良いんじゃないか?」

と思い始めました。マウスでこれらのニーズを満たしつつ、カスタマイズ性の高いものがあればそれを選びたいと思い至ったわけです。

モダンで人気のマウスたち

私自身、最後にマウスを使ったのは10年以上前まで遡るため、昨今のマウスがどうなっているのかは未知数なところからマウス探しをスタートしました。まず最初に目についたのはlogicoolのマウスです。

じつは昔、MacBookを使う前に使っていたマウスがlogicoolだったのですが、当時使っていたものは重量のある光学マウスで、マウスホイールの動きも滑らかでページスクロールが捗ったという良い体験もあって結構好きでした(モデル名は忘れてしまいましたが、お値段は当時1万円未満程度のそこそこ良い物だったと記憶しています)。逆に、ラップトップ購入時にデフォルトでついてくるような軽くて安い光学マウスはどうも手に馴染まない感触がありました(マウスホイールもありませんでしたし、軽すぎてうっかりしたらどこかに吹っ飛ばしてしまいそうな点にチープ感があり...)。

現在のlogicoolマウスはどんな感じでしょうか?ざっと調べたところ、行き着くマウスは以下の2種類でした。

MX ERGO S

MX Master 3S

どちらも特色があります。前者のMX ERGO Sはトラックボールマウスで、後者のMX Master 3Sは光学マウスです。後者は、横スクロール用のホイールが親指に当たる場所に備わっている点がユニークです。

次に目についたのはProtoArcのEMシリーズのマウスです。

ProtoArc EM01 NL

ProtoArcはlogicoolと類似のマウスが安価で手に入るのが特徴です。その中でもEM01 NLトラックボールマウスはMX ERGO Sと形状・機能がほぼ同じです。大きな違いはLogi Options+のような、ソフトウェアによるマウス操作の高度なカスタマイズ機構がないことです。もしそのようなカスタマイズが不要で、とりあえずエントリーモデルとしてMX ERGO Sとほぼ同等の機能を安価で試してみたい方に良さそうです。

ProtoArc EM05 NL

ProtoArcのマウスにも独自性の強いものがあります。こちらのEM05 NLバーティカルトラックボールマウスは傾斜角が62°もあるタイプで興味を惹かれます。

Apple Magic Mouse (USB-C)

AppleからはMagic Mouseが販売されています。ボタン機能がほとんどなさそうな見た目ですが、実は副ボタンが内蔵されています。マウス表面を指でなぞる動作で、任意の方向にスクロールが可能です。また、ジェスチャを有効化することもできます。

マウスの選定条件

様々なマウスがあることが分かってきましたが、ここで改めて私がマウスに求める要件を整理してみます。

エンジニア目線でマウスに求めるもの

エンジニアだからといって特段マウスに求める固有の条件があるわけではありませんでしたが、強いて上げるならマウスは仕事道具につき、ほぼ毎日、且つ何年も使う想定であります。故に身体への負担が少ないものを選びたいと思いました。となると、

  • エルゴノミックデザインを採用していること

が必須条件でした。

個人的事情でマウスに求めるもの

マウスを探そうと思った経緯から辿ると、以下の3つです。

  • 手首に負担がかかりにくいマウスであること
  • ボタンバリエーションが豊富で、様々な機能を割り当てられること(コピーペーストやブラウザのタブ移動など)
  • Bluetoothのマルチペアリング機能を搭載していること(且つスイッチングも容易であること)

1.の観点で少し悩んだのが、トラックボールマウス or 光学マウスのどちらが良いのかでした。結論から言いますと、トラックボールマウスであることを条件に組み込みました。光学マウスは

  • マウス自体を動かす挙動が必要になるため、右手の負担がトラックボールマウスよりも少し大きくなる
  • マウス自体を動かすため、マウスパッドを別途敷かないといずれデスクに細かいキズがつく

の点を考慮し、今回は敬遠した次第です。逆にトラックボールマウスはマウス自体を動かす必要がないので、基本的には文鎮のように佇ませて使う形になります。これはなかなか魅力的です。

また、トラックボールマウスを選ぶもう1つの理由が

  • トラックパッドの操作とトラックボールの操作に親和性があり、移行が容易そうであること

です。両者共に指を使ってカーソルを移動させるため、光学マウスからトラックボールマウスへ移行する時に感じる違和感がさほどなさそうでした。

ジェスチャ機能をマウスでどこまで再現させたいか?

トラックパッドで操作していたジェスチャ機能全般がマウス操作でも遜色なくできると良いですが、よくよく考えると私自身があまりジェスチャ機能を活用してこなかったため、そこまで重要ではないと思いました。強いて上げるなら

  • 仮想デスクトップの切り替えだけ簡単にできると良い

という程度です。

選定に困った時の方針

ここまででマウスに求める要件を書き出せはしましたが、そうはいっても今回のマウス選定はそもそもマウス自体を10年近く使っていなかったため、

「正直買って使ってみないとわからない」

という感触ではありました。このような場合、私はなるべくお値段が高いものを買ってみると決めています。ガジェットの購入は安価なもので済ませてしまうと相応のスペックしか手に入らない(良い意味で期待を超えてくるケースがほぼない)と経験則で知っているためで、そうであれば多少お金払ってでも最初から良いものがほしいと考える派です。

最終的にlogicool MX ERGO Sを買いました

logicool MX ERGO S

選定条件をほぼ満たしていたことと、昔使っていたlogicoolマウスも好感触だったため、少々お値段はしましたが今回も外さないだろうと思い、MX ERGO Sにしました。今回の購入先はAmazonです。メルカリも検討しましたが、

  • さほど価格差が無かった
  • usedのマウスは経年劣化によるベタつきの発生が気になる

ため、新品で買いました。ちなみにこのマウスはYoutube上のレビュー動画も多く、購入前に操作方法やカスタマイズ性をある程度把握できた点も購入を後押ししてくれました。

また、MXTB2, MXTB2dの違いがよく分からなかったのですが、前者が2年の無償保証付きで後者が1年の無償保証付きのようです。私は一旦1年保証がつけば良かろうと思いましたので、MXTB2dを選択しました。

最後まで購入するか悩んだマウス

同じlogicoolのMX Master 3Sは光学マウスではありましたが、横スクロール専用ホイールとチルトホイールの滑らかさが魅力的で正直捨てがたかったです。横スクロールに関してはNotionやエディタ上など、仕事でも意外と横スクロールする機会がありまして。チルトホイールは滑らかであればあるほど高速スクロールが可能なため、ブラウザ等で読み物を読む時の上下スクロールが楽なのです。ですが、総合的に鑑みて光学マウスである点が今回はマイナス要素となりました。

実際にlogicool MX ERGO S使ってみて

⭕️ Good

  • 届いたらすぐに20°の傾斜角度にした
    • 使用初日から、右手首の負担が減った感触あり
  • Bluetoothのマルチペアリング専用ボタンが超便利
    • 1ボタンでスイッチング可能
    • 有線で使い続けていたらスイッチングのためだけにKVMスイッチャーを買うかまで悩んでいたので、非常に嬉しかった
    • 副次的効果だが、Bluetooth接続のおかげでデスク上の有線が減らせる点でも良かった
  • チルトホイールを横倒しする操作で横スクロールやタブ移動ができて便利
  • トラックボール操作は想定通り、トラックパッドからの移行では特に違和感を感じなかった
  • Logi Options+は絶対インストールして活用したほうが良い
    • 単純にマウスカーソルの軌跡の速さ(=移動速度)が、Macで設定可能な「速い」以上の速度を出せるようになる
      • 正直Macで設定可能な軌跡の速さでは物足りなさを感じていたため良い意味でサプライズだった
    • OS, アプリケーション単位でのマウスボタン機能のカスタマイズが可能で大変便利

🔺 もう少し

  • チルトホイールはさほど滑らかではないため、上下スクロールは少々物足りない
    • が、購入前から把握していたため一旦よしとする
  • やはり横スクロール専用ホイールがあったら最高だったのだけどなぁ

...という結果になりました。総じて良い点が多く、お値段相応かそれ以上の大変良い買い物ができました。Logi Options+によるカスタマイズは試行錯誤中であるため、ある程度形になりましたら別途記事にしたいと思います。

MX ERGO S

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