読了「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」【第1章】

2021/01/02

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masyus

「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」は、現職の直属上司から冬休みの課題図書として指名を受けた書籍です。内容が今の自分にとってタイムリーでしたので、早速読み込み始めています。今回は要約は掲載せず、読んで自分の琴線に触れた内容をもくもくとアウトプットするスタイルでいきます。

本:エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

1.1 上司に何を求めるか

焦点を当てるべき要点をあなたが把握する手助けをしてくれるばかりか、実際に焦点を当てられるよう計らってくれる上司

これは理想的な上司の文脈で書かれていたものです。振り返ってみると、現職でも自分が何か物事を推し進めようと思った時にこうしたアドバイスをいただくことが多かったです。なるほど。

1対1のミーティング

協力なチームの基盤となるのは人間同士の絆であり、それが信頼の源となるのです。

無理に「ウェットであれ」というわけではないですが、エンジニア1人1人も人間であり、仕事だけが人生ではないです。時にお互いのプライベートなことを話し合うことで、お互いを理解する時間として1on1を使いたいと思いました。それが出来てから、初めてチーム全体で1つの目標に立ち向かう土壌が形成されるのではないかと私は考えます。

フィードバックと指導

「できる上司」は心得ているのです、ーーフィードバックはぐずぐずとタイミングを見計らったりせず、その場で即、与えたほうが効果的なのだと。

個人的にはできているような、いないような。ポジティブなフィードバックはしやすいですが、「ここはちょっと改善したほうが良いよ」といったネガティブフィードバックはやりづらいと感じます。

「なぜそう思うんだろう?」と自分に問うてみましたが、「相手に嫌われることを恐れる自分」がいることに気が付きました。が、同時に 「フィードバックする相手の状況によっても分岐がある」 ことにも気付きました。

例ですが、「相手がそれなりに社会人経験を積んだ方であれば、ネガティブフィードバックを正しく受け止める姿勢が整っていることが多い」印象があり、「相手が新卒3年目くらいまでであれば、そもそもネガティブフィードバックを正しく受け止めることができず、対人関係にヒビが入りやすい」という感触があります。

自分なりに思ったこととしては、伝える時の

  • 具体性
  • 雰囲気

が大事ではないかと思いました。たとえば

「Aさんは○○を□□する癖を改善したほうが良いよ」

ではなく、

「Aさんは普段の仕事の進め方において、○○を△△だと考えて□□をする思考の癖があると感じているよ。その時は想定される可能性の幅を広げるよう少し立ち止まってみてほしくて、たとえば△△だと考えるだけでなく××の可能性もあるかもしれないとか。少し意識を変えればAさんにもできると思うので、今度から是非取り組んでみてほしい」

という感じです。だいぶ具体性のある話し方になりました。雰囲気は、フィードバックを伝える側が相手にポジティブな解釈をしてもらいやすい伝え方ができれば大丈夫ではないかと思います。あと、地味に場数を踏んでいく必要はありそうです。

1.2 管理のされ方

職場で自分が経験することに対して当事者意識や主体性をもち、上司との関係づくりにおいても上司任せにしないことこそが、職場で充実した日々を送り、満足のいく形でキャリアを積んでいく上で重要な姿勢なのです。

自分が現場メンバーもしくは役職持ちであっても、社長でない限り誰かしらには必ず管理されます。大事なのは上司との関係づくりを上司任せにしないことです。常に主体性を持って物事に取り組む姿勢を貫きたいと思いました。

自分に対する責任は自分で負う

自分の正すべきところ、伸ばすべき能力に関する建設的な助言など、フィードバックは積極的に求めましょう。それが得られたら、たとえ異論があっても感謝の念をもって傾聴すべきです。

これも大事だなと思いました。自分へのフィードバックを相手に求めない人が意外に多いと感じます。個人的な経験談ですが、正社員エンジニアよりもフリーランスエンジニア(もしくはフリーランス経験があるエンジニア)のほうが、(結局人によりけりではありますが)仕事のアウトプットが直接業務委託報酬もしくは継続的な仕事として返ってくる経験を積んでいるからか、フィードバックを求めてきやすい傾向があるように思いました。自分の仕事の進め方に対し、常に

「本当にこのやり方で良いのだろうか?」

と自問自答してみましょう。時には早くフィードバックをもらい、素早く軌道修正することも大事です。

上司も人の子

あなたと上司の間柄は何も特別な関係ではなく、よくある「浅からぬ対人関係」のひとつにすぎません。

「浅からぬ対人関係」という表現が言い当て妙だと思いました。

1.3 自己診断用の質問リスト

「できる上司」と思える人のもとで働いた経験はありますか。「ある」と答えた人にお尋ねしますーーその上司のどのような行動や業績をすばらしいと思いますか?

という質問が自分なりに引っかかりました。今まで自分が関わった現場で、直属にできる上司がいる環境で仕事をした経験がよく考えたら私には殆どありませんでした。なるほど、ロールモデルをイメージできないのだから、私がエンジニアマネージャーの仕事内容も想像し難い現状に直面しているのは当然なのかもしれません。

今回はこれで以上となります。次回は第2章に続きます。