エンジニアが大きな機能開発をリリースした後に、燃え尽きた状態から素早く立ち直る方法

デスマーチ

先日久々に納期ギリギリに追い込まれた開発をやったのだけど、リリース後に心身共にリカバーできるまでに少々時間がかかった。だいたい2週間くらいか?

 

エンジニアやっている上で、どうしてもリリースタイミングがずらせない開発って時々あると思う。無理して開発やっていると、心身共に結構負荷がかかる。

これをいち早くリカバーするためにどうすれば良いのか?

って、現場エンジニアの目線ではそんなに語られていないように思うので、今回せっかく久々に体験したのでまだ日が浅いうちに書き出しておこうと思う。

心身共にダメージを負う前の自分の状態を思い出す

ダメージがある時って以前の自分の状態をなかなか思い出せないというか、むしろ

「なんで以前の自分は、あんなにやる気を持って仕事することができたんだっけ?」

っていうくらいには疲弊してしまっていることが多い。

 

おそらくだけど、好調の自分の状態は言葉で表すのが難しいというか、好調な状態を身体で感じているからだと思う。だとすると、ノリにのっている状態を再度0から少しずつ組み立ていくのが最も良い方法だ。

 

「自分がエンジニアやっててどんな時が一番楽しいと感じるか?」

個人的にはこれに答えられるような開発TODOを、しばらくの間優先的にいただいて仕事をこなすのが良いと思う。オフはオフでストレス発散になることをいろいろやれば良いと思うけど、

仕事は仕事で楽しさを思い出す時間を創る

のだ。じゃないと、いくらオフでストレス発散できたとしても、肝心の仕事への心持ちが辛いままになる。

社内外で心身共に辛い時に支え合う仕組みを作る

たとえば定期的に社内の飲み会に参加するとか、社外の勉強会に参加してみるとか。この時のポイントは辛い者同士で傷を舐め合うのではなく、

好調な人が発するエネルギーを受けて感化される

ことにある。ある種メンタリングに近いかも。そういう意味では、

上司に普段よりも多めに1on1に付き合ってもらう

のも効果があると思う。上司のほうが自分よりも多くの修羅場を乗り越えてきていることが多いからだ。

 

あと、社内制度的な目線の話でいうと、可能なら大型リリースの次の週までには対象者に有休(休日出勤していたのであれば振休でもOK)を取らせるのは効果があると思う。ポイントは

1週間以内に必ず休みを取らせる

こと。有休取得を推奨だと、大型リリースの直後って大抵バグが見つかって修正したりで何かとドタバタしていることが多いため、休みを取るタイミングがズルズルと遅くなってしまう。だから、なる早で休ませることに尽きる。

 

他にも、

上司が燃え尽きかけている人に対して「気にかけている」ことを伝える

のも、当の本人としては結構ありがたいと感じるし、立ち直る力になりうる。上司の立場にいる人は勿体ぶらずにどんどん言ったほうが良い。言うのはタダだしお金もかからないし、それで効果があるんだからガンガンやろう。余談だけど、僕が仕事しているユアマイスターでは上司も、何なら社長もたまに声かけてくれたりする。そういうのが結構力になると実感している。

そもそも燃え尽きないためにはどうしたら良いか?

  1. 経験
  2. 身体
  3. メンタル

の3点で予防策があるように感じているので、以下に書き出していく。

1.経験→若いうちから修羅場を沢山くぐっておく

非常にシンプル。

若いうちから修羅場を沢山くぐっておく

そうすればメンタル的にも動じなくなってくる。

「心は鍛えるものだ」

と考えれば成立する話だし、実際個人的にもそうだと思っている。実戦に勝るものはなし。

2.身体→体力をつける

体力をつける。筋肉。

若いうちは仕事以外で特に何も取り組まなくても体力的に無理できるが、30代40代と年を重ねていくと体力が落ちるので、一度無理した時にリカバーするのに時間がかかる。そもそも体力のパラメータが落ちているのだから、鍛え直して体力値を高めるしかない。

健全な心は健全な身体に宿る

というやつだ。良好な状態の身体から疲弊した心に働きかけるのが狙い。

3.メンタル→目標を明確に定める

「人生の目標は何か?」

あるいは自分がエンジニアとして

「今いる会社の中でどうなりたいか?」

を明確にした上で仕事に取り組むのが最も良いと思う。そうすれば、今の苦労も将来の糧とするために必要だったと感じられるようになり、メンタル的なリカバーはしやすくなるはず。

 

が、これが実は結構難しい。そもそも自分の将来のことやキャリアのことについてよく考えているエンジニアが少ないのではないかと感じている。理由は

このご時世において、技術面で力をつけることができているエンジニアはキャリアステップをあまり考えずに、老後まで如何様にでも戦える可能性があると思っているからではないか?

と考えている。今はエンジニアの採用市場は引く手数多なので無理もないのかもしれないが、この辺りの話を書き始めると収集がつかなくなりそうなので今回は割愛する。何が言いたいかというと、

可能ならばちゃんと人生の目標を見出して仕事できるようになったほうが良いよ!

とだけ、今は書いておく。

 

 

以上、とりとめもなく書いてみたが、上記の内容は自分で書きながら、自分に向けて話していることでもある。こうして書き出してみるとリカバー施策は結構面白いし、心理的安全性にも通ずる部分があるのではないかと思ったりもする。今後もブラッシュアップしていきたいテーマの1つだ。